もうすぐ三十路
最近ご飯を食べすぎるとお腹が痛くなります。
食べすぎるといっても1.5人前くらいでけっこうだめです。完全に歳のせいです。
わたしはもうすぐ30歳になるのですが、最近もうばばあ極まっていて、アマゾンのほしいものリストを公開しようと整理していたらどんどん体のコリに効く入浴剤追加しちゃって、こんにちは、ばばあです。
https://www.amazon.jp/gp/registry/wishlist/30LSUN914AGYU
↑これが欲しいものリストです。誕生日は5/19です。
で、お腹が痛くなるのも若い頃の痛さとは違って、なんだか全体的に痛くなります。
胃が痛いのか腸が痛いのかわからない。もう腹全部痛い。
多分どっちも痛いんだろうなという感じです。
去年の末に胃カメラと腸カメラをやったのですが(もうこの時点でばばあだ)、胃はちょっと荒れてるし、腸もちょっと謎のひび割れみたいなのが入っていて、この微妙に良くも悪くもない結果というのが年寄り感あるなと思いました。
30歳を年寄りというのはやめろとこの間年上の人に怒られたのですが、わたしにとって30歳はくそ年寄りなので(中学生の時授業で書いた未来予想図ではわたしは25歳で死んでることになっていたので、いまは死後を生きてます)、言っていきます。
すいませんがご了承ください。
ということで、残された29歳としての時間を楽しんでいるわけですが、クラフトワークってすごいいいですね。
クラフトワークといってもばばあの趣味の方じゃなくて、バンドです。台みたいなやつに向かってピュインピュインやる人たち。
何年か前にライブを見たことがあるのですが、そのときはなんでこの人たちはおんなじような音をずっと出してるのだろう、とテクノの根底を否定してしまいました。
最近Apple Musicに加入しまして、音楽聴き放題の環境を得ました(Kindle Unlimitedにも入っていて、アマゾンプライム会員でもあるので、固定支出が増える増える)。
しかし聴き放題と言われたら言われたで何聞いていいかわからず、ずっとDEENとあと特にApple Musicに入ってるわけではない小松未歩を聞いていました。DEENの君さえいればは小松未歩の提供曲なので実際小松未歩しか聞いていませんでした。
なんで小松未歩しか聞いてないんだ、氷の上に立つように危なげなこともしたい、そうだね、じゃないんだよ、と思って、クラフトワークを聞いてみたらすごくよかったのでした。
どういいかというと、歩くのにちょうどいいリズムです。
わたしが音楽を聴く場面で一番多いのが人ごみを歩いているときで、そういう時に歩きにくいリズムの曲と歩きやすいリズムの曲があります(音楽に詳しい人に言ったら怒られそうな論ですいません)。
人ごみを歩いている時に、ウィーアーザロボット、という曲聞いてると気持ちいいです。クラフトワークも私もみんなもロボットです。
いやそうじゃないんですよね。わたしロボットじゃないの。だからお腹が痛くなるし胃と腸に炎症が見つかるの。
まったくなんの話でもない記事で失礼しました。
(きのこ)
『枕元の本棚』(津村記久子).2- GWに読んだもの
はい、同じ本で二回目の感想を書こうとしています。紬です。
決して手抜きではありません。
(一回目の記事はこちら)
『枕元の本棚』は津村記久子さんセレクトの本を紹介してくれるエッセイ。
のんびり読み進めていたら、
レオ・レオニ著の『平行植物』の項がつぼにはいってしまいました。
そのままのノリでブログを更新しております。
『平行植物』は架空の植物群を図鑑にしちゃったおもしろ本なのですが、
設定が実にリアル。
へんてこな植物自体ももちろんリアルなんですが、
並行植物の第一人者(?)コル
「たとえば、
第1回国際平行植物会議を開催したベルギーのロイヤル大学のコル ネリアス・クールマンが平行植物に出会ったいきさつと、 彼がなぜベルギーの碁のチャンピオンであったかについては、 以前の古植物の会議で出会った京都大学の教授で碁の名人である杉 野金一に碁の手ほどきを受けたのち、郵便・電報・ 電話を介して対局し(通信費は1万2千ドルを越えた)、 その後東京で再会した時に、旧尾張地方の森林地で〈 森の角砂糖バサミ〉が発見されたからそれについていったため、 という説明がされる。いるのか碁の部分は。しかし面白い。」(『 枕元の本棚』(津村 記久子 著)より)
もはやここまでくると図鑑というより一つの物語だと思うんですが、
「いるのか碁の部分は。」
こういう淡々とした津村記久子さんのつっこみが大好きです。
このノリが読みたくて小説を呼んでいる節すらあります。
そしてこれに限らず、
「それ、いる?」というところまで作り込まれた世界観が大好きです。
この本に限らず、アニメでも漫画でも映画でも、なんでも。
「そこはゆずれない」といった執念というか、
なんとなく書き手のガチさを感じるからです。
なんの得にもならなそうな趣味(失礼)に本気で入れ込んでいるひとって、
どうしてこうも魅力的なんでしょうか。
損得なしで生きることの面白さみたいなものを、そのまま体現しているからでしょうか。
不思議です。
普段まず手に取らないだろうな、っていう本を
こういう形で知ることができるのは面白いですね。
本好きの醍醐味かもしれない。
ご興味がある方はこちら
(紬)
『枕元の本棚』(津村記久子)- GWに読んだもの
GWにあわせてKindleで各社セールをやっており、ほいほい買ってしまっております。紬です。
そんな出だしで恐れ入りますが、
本日はセール関係なく買った津村記久子さんの『枕元の本棚』について書いてみようと思います。
わたしは津村記久子さんが大好き。
思考回路だけならほぼほぼ私なんじゃないか?
とおもっていた時期がたしかありました。
(失礼すぎる)
そんな津村記久子さんの読書エッセイということで、大切に読み進めております。
あいかわらず毒にはならずに薬のみになる本のピックアップ具合と、
たまにものすごい毒をおりまぜた淡々とした紹介文が秀逸です。
たとえば「丁寧な暮らし」系の言説にふれたこの箇所。
日々を大切に生きなさい、という言葉は、本当に聞き慣れた凡庸な物言いである。そんなこと言ったって、わたしもみんなもくそ忙しくてそんな暇はないんだよ、雑に生きながら、明日に自分の体を届けるっていうだけでもう死に物狂いなんだよ、セールストークだか優越感のためだか知らないけど、軽々しくそんなことを言って追いつめないでくれ。そう反発したくもなる。ひねくれた視点かもしれないけれども、日常に手間暇をかけすぎることは、有閑と裏表の関係であるようにも見える。きれいごとにかこつけて、物やサービスを売りつけようとしてくる人、「大切に生きていない人」を諭すことによって何かを奪い取ろうとする人。日々を楽しむ「余裕」の裏には、有象無象の思惑が渦巻いている。(『枕元の本棚』(津村 記久子 著)より
爆笑しました。
毒なんだけど、同時にだれかを救う薬でもあるなあと思います。
あと、小説や新書だけでなく、
図鑑を紹介してくれるところも好きですね。
とくに「これこれ!」とうなったのが、
『エピソードで読む 世界の国243』を紹介した下記のくだり。
大きな国土の国も、小さな島も、あらゆる国と地域がほぼ平等にページ数を割かれて説明されているところである。たとえばヨーロッパだと、フランスやドイツと同じだけの比重で、モンテネグロやアンドラが語られる。この本を読んでいると、その構成そのものから、国や民族や文化には貴賤はないんだなと思えてくる。」(『枕元の本棚』(津村 記久子 著)より
すごく津村さんっぽい表現。
貴賎だとかヒエラルキーだとか、
わたしはそういう小さなことにすぐとらわれてしまうので、
こういう視野の広いものに定期的に触れるようにしています。
しかしなかなか心は広くなりません。
日々修行だなって思います。
そしてこの本を読んでいて、
なにより気になったのが『秘密結社の手帖』(澁澤龍彦)
さっそくKindleで買ってみたので並行して読んでいます。
澁澤龍彦の淡々とした文体と、秘密結社の在り方のギャップがじわじわきます。
読み終わったら感想を書いてみようとおもいます。どきどき。
(紬)
五大文芸誌新人賞全部に出したよ(群像と文學界編)
去年の秋から、五大文芸誌の新人賞全部に応募しようキャンペーンを一人で勝手に行っていました。
五大文芸誌とは、純文学系の雑誌五誌のことをさしています。文藝、新潮、すばる、群像、文學界の五誌があります。
去年(2017年)秋締め切りの群像と文學界、今年(2018)年春締め切りの文藝と新潮とすばる、それぞれに小説を書いて応募しました。
つまり五本書きました。人間やればできるものだなと思いました。
結果やレポートは全部出揃ったらまたまとめて書きます。
群像と文學界の結果はもう出ているので、今回は文學界と群像に出した作品の結果について簡単に書きます。
●文學界
落ちていました。えへへ。
結構うまく書けたぞという作品を持ってきたのでくやしいです!
落ちた作品はわたしのブログで読めます。よかったらこういうのが落ちるんだという参考にしてください(自虐的になっちゃったけど楽しくのびのび書けたと思います)。
http://yokaikinoko.blog.fc2.com/blog-entry-116.html?sp
文學界は今年受賞者なしで、こういう回こそ選評を読め! と吉村萬壱がツイートしていました。
http://twitter.com/yoshimuramanman/status/988841328661352448
なかなかおもしろかったので、2018年文學界5月号を読んでいない方はぜひ。章立てしすぎるななどと長嶋有が指摘しています。
●群像
一次通過でした。やったー! いややったーではなくて、もっと先の方まで通ってほしかったです。
これはうまく書けたし結構気に入ってもいたので、もしかしたら新人賞とっちゃうんじゃないのか、などと勝手に思って応募したあとすぐ寿司食いにいったのですが、とれませんでした。間違ったタイミングでの寿司だったことを認めます。
高橋源一郎がツイッターで(ソースがツイッターばかりですいません)新人賞決まった、これは驚くだろうな、みたいなツイートをしていたのは記憶に新しいところです。はやく読みたい!!
ときどき、五大文芸誌の賞に応募してても倍率高くてとれるわけない(デビューできない)という説をとなえている人がいます。
群像は合計2016通の応募があったそうです。そのうち賞を取るのはひとり、ないしふたりなので、たしかに倍率は鬼ヤバです。
でも出さないととれないよな、となんとなくもやもやしていました。
とはいえわたしもそんなに応募した経験がないので、出さなきゃとれないじゃん意見に説得力ないなと思っていて、じゃあ出してみよう、となったのが五大文芸誌全部出すぞキャンペーンのはじまりでした。
五大文芸誌の賞全部出ししてデビューした作家としては、さきほどちょっと名前出ましたが、長嶋有がそうだったと思います。
あとすこし話題ずれて恐縮ですが、芥川賞と載った雑誌の相関関係はこの記事が詳しいです。(ただし少し情報古いです)
http://atohs.hatenablog.com/entry/akutagawa-zasshi
引き続き小説書いていきまーす。よろしくお願いします。
(きのこ)
【旅かえる】あとはハイテクテントだけ
旅かえるシリーズもだいぶ増えてきましたね。紬です。
ゲーム内のアイテムもあと手に入れてないのはハイテクテントのみ。
なぜハイテクテントを後回しに……?
と思われた旅かえるユーザーもいらっしゃるかもしれません。
理由は簡単で、
幸運の鈴も手に入れ「あとはランタンのみだー!」と意気込んでいたら、ハイテクテントが残ってることに今日気づきました。あほですね。
左上の紫色のテント。なにがハイテクなのか気になるところ。
ちなみにランタン(幸運の鈴の次に高い)を持たせた時も、
とくに目立った成果はありませんでした。
なんなんだ旅かえる。
モノにあふれた資本主義への抵抗でも表明しているのか。
わたしの遊び方が下手すぎるだけなのか。
(攻略サイトとか見ないタイプ)
あ、そういえば。
幸運の鈴を持たせ続けていたら、こんなかんじのめでたい写真が届きました。
なんの集まり……?
と思いながら、わりとレアっぽい写真だったので嬉しかったです。
かえるの表情がかわいい。幸運の鈴効果かな?!
ぜんぶアイテムがそろったら、まじめにどの組み合わせでどんなことが起こるのか検証したいな、とふんわり思っています。
やるかどうかはわかりません。
とりあえずハイテクテントを早く買いたいな〜〜〜!
みなさま良いGWを!
(紬)
おいしいパンを作ろう、生きてるパンを作ろう
いつの間にかアンパンマンの放送時間帯が変わっていて驚きました。
昔は休みの日の朝の7時とかだった気がするんですが、最近は毎週金曜日10時55分からだそうです。
ちょっと前に病院に行ったらテレビでアンパンマンがやっていて、結構真剣に見たのですが、知ってるキャラクターが少なくて、どうしたアンパンマンってなりました。
あの、ドキンちゃんの2Pカラーみたいなやつがいるのどうしちゃったんですか。色違いを出して行く方法でやっていけばいくらでも登場人物を増やせることに気づいてしまったのでしょうか。
あと鉄火のマキちゃんが全然出てない。
鉄火のマキちゃんを出して欲しいです。
みなさんは鉄火のマキちゃんをご存知でしょうか。
↓例によって著作権の関係があるのでわたしの下手な絵ですいません。こういう子です
鉄火のマキちゃんは色気とかっこよさを備えた最強のキャラクターです。
服の首のところがVになっていて(たぶん和服を着ている)軽く胸を見せているのがちょうどいいエロスです。
巻いてあるのがマグロということでバイキンマンの標的になりやすいからか、それとも万能すぎるゆえか、本編に登場する回数は多くありません。
しかしかっこよい!!!
わたしはアンパンマンミュージアムで鉄火のマキちゃんのポストカードを買ったくらいには鉄火のマキちゃんが好きです。もうちょい絵が描けたら鉄火のマキちゃんの薄い本も出していたと思います。
あと寿司屋では鉄火巻き頼みます。まじです。
みんなで鉄火のマキちゃんを愛しましょう。
なんの記事だこれ。
(きのこ)
このミス第1位の『屍人荘の殺人』をおすすめしたいひと(ネタバレしません)
先日、やだんこメンバーにて第二回読書会をしました。
課題図書は『屍人荘の殺人』。
重厚な雰囲気を醸し出す装丁の、本格ミステリです。
『屍人荘の殺人』は『このミステリーがすごい!2018年版』第1位、本屋大賞で3位などなど、多くの賞に選ばれていた作品なのでご存知の方も多いかもしれません。
ミステリはたまにしか読まないわたしも、サクサクわくわく読めました。
ところで、やだんこメンバーで読書会について話していて
意見が一致したのが「読書会するっていうとガチ勢だと思われる」です。
本好きのひとにすら「読書会すんの? すごいね」と言われる現象のことです。
読書会のガチ勢感ってなんなのか。
本が好きすぎるガチ感なのか、読書会そのもののガチ感なのか、本を通してのコミュニケーションを楽しむリア充ガチ感なのか?
誰か教えてください。
はい、本題です。
タイトルにもあるとおり『屍人荘の殺人』をおすすめしたいひとのことを書いてみます。
ずばり「ふだん本をあまり読まないひと」にすすめたいです。
サクサク読めるし、キャラクターがみんな個性的で美少女ばっかりでてくるし、仕掛けが「おお……!?」という感じなので、小説慣れしてないひとこそ楽しめるんじゃないかな? と思います。
これだけで、すごいポップな本だと思います。かっこいい。
仕掛けがすごいという理由はお読みいただけるとわかる……かもしれません。
あ、あと掟上今日子シリーズが好きな人は好きかも?
ゴールデンウィークのおともに『屍人荘の殺人』、いかがですか?
(中の人みたいになってきましたが、ただの読者です)
(紬)