『半分、青い』がけっこう好きだった話
お題はこないだ最終回を迎えた『半分、青い』。
イヤリング自慢大会
こんにちは、きのこです。
いきなりですが、わたしはイヤリングを集めています。
イヤリングは、耳たぶという、やけどしてあちってなったときに触る以外の役割がない部位に華を持たせてくれているところがいいなあと思います。
あとつけるだけでおしゃれになれるのも便利です。おしゃれになるまでわずか数秒。お化粧とか爪とかは手間がかかるけれど(私感です)イヤリングは、えいっ、でいいので簡単です。
どのくらいイヤリングを持っているのだろうと今数えてみたら100組ありました。
コレクションとしては全然少ないのですが、大半を無職のころに買い揃えたということを鑑みるとすごいと思いませんか? イヤリングより職探せよ! ってなりませんか? ね? なるでしょ?
ということで、きょうはわたしの持っているイヤリングをただただ自慢しようと思います。
画像が大きすぎたり小さすぎたりするかもしれませんが、わたしは電脳的なものにからきし弱いので、どうにもできません。あきらめてください。
さっそくいきます。
●ひとつめ●
目の形のイヤリングです。どこで買ったのかは忘れましたが、ミンネかもしれません(ミンネというのはクリエイターが自らの創作物を販売するサイトです)。
青い部分が目になっています。その下の赤い部分はわたしはビームだと思っていたのですが、この間友人に見せたら「目血(めぢ)」ではないかと言われて、そうかもしれないという気がしてきました。
ビームは横向きに出るものですもんね。下向きに出るのは目血です。だからこれは目血イヤリングです。
●ふたつめ●
立体みたいな図形なのに立体じゃないイヤリングです。こうやって置いてある状態だとわかりにくいと思うのですが、
持ち上げるとなんか立体っぽく見えるのです。耳につけると揺れるたびに立体なのか立体じゃないのか不思議な感じがする錯視イヤリングです。
●みっつめ●
もぐもぐ、です。
これは針金アクセサリー作家のikiさんという方の作品で、手作業で針金を曲げて作られています。完成度高いと思いませんか。
わたしはikiさんのイヤリングがすきでいくつか持っているのですが、つめをぬるひとさん(というつけ爪アーティストの方)とコラボした作品がとても好きです。
つまんだ形の指先につけ爪がぶらさがっているというものです。つけ爪に書いてある文字は、
泡状 と スキャン です。
意味はわかりません。
●よっつめ●
わたしは食品サンプルも好きなのですが、その流れで買ったイヤリングを紹介します。
おせちです。
すんごい精巧にできていて素晴らしいのですが、このイヤリングにはひとつ難点があります。
正月しかつけられないことです。
以上、ちょこっとですが紹介でした。わたしはハンドメイド系のイヤリングが好きで、だいたい展示とかハンドメイドサイトとかで買うのですが、このあいだGUにいったらごりごりにかっこいいイヤリングが非常に安価で売っていて、えっこれいいじゃんと思いました。いろんなところによいものというのはありますね。アンテナはっていかなきゃなと思います。
みんなもおいでよ!イヤリングの世界! まったねー!
(きのこ)
アンナチュラルを観たらリーガル・ハイについて語りたくなった日記
いまさらながら観ました、アンナチュラル。
話題になってた頃から気になってはいたけど、ようやく観た。
ものすごく面白い。
いまわたしは石原さとみになりたい最盛期です。
そんなわけで、これはすごいドラマだ……と感動していたら、
なぜか自分史上いちばん好きなドラマ、リーガル・ハイについて語りたくなりました。
なんでそうなったのか、理屈ではよくわかりません。
とりあえず書いてみます。
なんといっても堺雅人演じる主人公、古美門研介がいいのです。
金のためならなんでもする悪徳弁護士で、
有能で負け知らずではあるけれど、
美女が大好きで他人に厳しく、かなりの人格破綻者。
いざ裁判に負けそうになるとパニックになって法廷から逃げ出す始末。
主人公としてのかっこよさ、どこいった?
と思わせてくれる弁護士です。
そんな主人公のなにがいいって、
実はいいひと、本当は優しい、こうならざるをえなかった過去がある……
とかそういう描写がほぼほぼないところなんです。
父親が厳しくて云々……みたいな設定はでてくるけれど、
そもそも小学生低学年のころから口達者で生意気なキャラだったようだし、
たまに愛嬌は見せるけど、どこまでいっても人格破綻者。
現実にいたら確実に近寄りたくはないんだけれど、
わたしはこういうひとが主人公のドラマを観るといつも安心します。
そして、主人公がこんななので物語もなかなかぶっとんでます。
新垣結衣演じる新人弁護士を朝ドラヒロインが!! とネタにしつづけたり。
美醜とか田舎とか老人に関して、その表現大丈夫?! 怒られない?!
とハラハラさせられる展開てんこもりだったり。
わたしはゴールデンタイムのドラマで、
朝ドラを真正面から馬鹿にする作品を初めて観ました。
きわめつけはドラマの終盤、大きな裁判の見せ場で、
古美門自身がこれまで弁護してきた人たちの事例をだし、
「なんて身勝手なひとたちなんだ!」
みたいなことを言い放つシーンがあり、
そこで鳥肌がたつような感動を覚えたものです。
おまえ、あんな全力で守ってきた人たちに対してそれいっちゃう?!
と思いながらも、
まぁ、そうだよな
どんな人間のどんな言動も、
視点や立場を変えれば悪意にも善意にもなるんだよなぁ
としみじみしました。
そんなあれこれのおかげなのか、
「良い悪い、正しい間違ってるなんてどこにもなくて、
人それぞれの生き方があるだけ」
みたいなものがテーマの一つとして描かれているように感じとり、
そこにもすごく安心したのでした。
たぶんよくわからない懐の深さに安心したんでしょうね。
いろんなものを押し付けられ、じぶんも他人に押し付けてしまう人生で、
まぁなんでもいいじゃん!
とドラマを通して言ってくれていたような気がして。
あとはまぁ堺雅人が大好き!
ということも大前提にあります。はい。
そんなわけで、やっぱり好きなドラマはDVDが手元にあったほうがいいかもなぁ、
と思い、Amazonとにらめっこです。
アンナチュラルもDVDがでたみたいですね。
お金のかかる夏でございます。
みなさま熱中症にお気をつけて。
(紬)
フリホーレスレフリトスが食べたい、の巻
いや、あっついですね。
みなさんお元気ですか。紬はポカリとお友達です。熱中症には気をつけたいところですね。
ところでフリホーレスレフリトス、というペーストをご存知でしょうか。
メキシコ料理についてくる、あんこみたいな見た目の豆のペーストです。
ほんのちょっとだけカナダに留学していたことがあるんですが、
ホームステイしていたおうちのルームメイトがパナマ出身で、
しょっちゅうみんなでメキシコ料理屋に足を運んでおりました。
日本でもよく見る定番のメニューに(日本の数倍はうまい)、
高確率でついてくるあんこみたいなペースト。
あまりに頻度が高かったせいで、
逆に「これはなに?」と聞くこともせず、もぐもぐしていわけです。
味は……甘くないあんこみたいな、
説明しようのない味なんですが、
なんかクセになりました。
カナダから帰ってきてはや数年、
事あるごとに思い出していた正体不明のあんこペースト。
美しい大自然の景色とともに、
もう手の届かないものとして思いを馳せていたのですが、
「いや、検索すればいいのでは…?」
と今さっき思い立ち、名前を知りました。
その名もフリホーレスレフリトス。
覚えづらく、言いづらい。
なぜいま、とみなさんお思いかもしれません。
過去はいつでも美しい、と申しますが、
ことに留学の記憶というのは時が経てば経つほどきらめくもので、
現実と交差させたくなくなってくるんですよね。
あんこペーストもあんこペーストのまま思い出に浸っていたかった……。
というのがいま思いついた言い訳です。
調べたとこら、どうやらメキシコ料理のなかでは
味噌汁的な立ち位置らしいフリホーレスレフリトス。
どうりで高確率だったわけだ。
日本食における味噌汁がでてくる確率と思うと、ものすごく腑に落ちます。
日本にも食べられるメキシコ料理屋さんをさがして行ってみようかなーと思います。
食べたことある!!
というひとがいたら全力で喜ぶので教えてください。
あとパナマの若者はみんなめちゃめちゃいい奴でした。
紬
みじかい小説「川」
土手に座って川を見ていた。用事があるわけではなかった。ただ川を見るために川へ来たのだ。
川のすぐ近くで喧嘩をしている男女がいる。どちらもトランペットのような楽器を持っていて、向かい合って立ち、吹き鳴らしている。片方が吹いている間は片方は吹かずにじっと聞くというのがルールのようだ。セッションでなく喧嘩だとわかるのは、音に起伏があり、まるで喋っているかのように聞こえるからだ。
(あなたはいつもそうやってごまかすよね!)
(はあ? ごまかしてないよ! お前こそ話を複雑にしようとしてるだろ)
(なにそれ? してませんけど?)
(してるだろ、もっとちゃんと話し合おう)
実際はトランペット的な楽器の音なのだが、こういう風に喋っているかのように聞こえてくる。かなり大きな音を出していることもあり、二人とも息切れ気味だ。それなら直接喋った方が効率が良いのではないかと思う。
喧嘩は終わらない。僕は川を眺めている。川の雄大さの前ではなにも隠せないような気がしてくる。今までにあったいろいろなことを反省してみる。普段なら思い出しただけで憂鬱になってしまうような過去の失敗も、川を見ながらだと落ち着いて原因や対策を考えられる。
(いい加減にしてよ! わたしは悪くないんだってば)
(あー言ったね。全部俺のせいだと思っているんだろ)
(そうとは言ってない)
(でもそういうことだろ? お前のせいじゃないってことは俺のせいだ)
(ねえそのお前っていうのやめて)
とはいえ、なにも考えずにぼーっと川を眺めている時間の方が長い。いまもそうしたいのだが、トランペットのようなものを持った二人の喧嘩は白熱して来ている。なんのことで揉めているのか全くわからない。しかし二人のトランペットのようなものによる話の内容からして、お互いに罪を押し付けあっているのは確かだ。誰かが仲裁に入らねばなるまい。
僕は大正琴を持って立ち上がった。
(きのこ)