春とKindle
暖かくなってきました。知ってますか? 春っつう奴ですそうですよ。春といえば曙。でも曙を毎日見るような生活ってなかなかできませんね。昨日、一昨日とあまりに疲労がこんで、かみさんが帰って来る前、つまり22時とか23時に寝てるけど、曙は見れなかった。夫婦のコミュニも出来ない。なんだよ、最悪ジャーン! 早寝最悪!
翻ってじゃあ最高なものってなんなのとなる。ぼくが最近最高だと思ったのは、Kindleのペーパーホワイトで、なんだ、今更だと余人は思うかもせん。せんが、本当に良かったと実感したのでお伝えしたい。
言うてKindleの利点、電子書籍の利点なんてのはほとんど持ち運びに便利ということだ。で、持ち運びに便利な物理コンテンツがすでにあって、それを僕らは文庫と呼んでるんだけど、文庫って運が良ければ古本で安く買える。だからKindle買って、Kindle本を買ってということを、好きな小説家を気が向いたら読む程度のぼくにはちょいと手間かな、それほど便利でもないかな、と思った。
でもちょっと考えて見ると、例えばハードカバーが文庫落ちするまでには、それなりに時間がかかる。古本屋で出会うのはそれよりももっとかかる。その間に死ぬかもしれない。まあ日本で生きてて、家もあって仕事もしてて、それなりに健康であれば明日死ぬつうのは考えにくいが、本を買う収入ぐらいはあるので読めるなら早めに読んで少しでも若いうちに人生を豊かにするべきだと思った。つまりKindleの端末を買うっていうのは、ハードカバーをすぐに文庫化する権利を買うことだなと思ったのである。
つーわけで、ぼくのような本は好き、なんならハードカバーは根性で持てばいいやと思ってる人でもやはりKindle端末の手軽さは魅力的だなというお話。
ちなみにKindleで読んだ本は、このウェブ同人誌のみんなとする読書会の課題図書である「蜜蜂と遠雷」でした。読書会の様子は今後、お知らせすると思います。じゃあな。バイ……。
(だっくる)