やだんこ!

共通点があったりなかったりする者同士で更新するWeb同人誌です

おっさんずラブ・ロス

梅雨ですね、紬です。

くせっ毛がいつもよりぼわっとなる季節です。

 

さて、少し前までネットを騒がせていた深夜ドラマ『おっさんずラブ』、

わたしもご多分に漏れずハマっていました。

 

どんなドラマかというと男三人プラスαの純愛を描いた物語です。

最初は「ネタかな?」と思っていたのですが、

いざ見始めると、泣くは笑うわ発狂するわで大変でした。

 

そんな『おっさんずラブ』について今回は勇気をだして書いてみようと思います。

 

www.nikkansports.com

Twitterトレンドで世界一……、腐女子(だけではないとおもうけど)のパワーを改めて知る機会ともなりました。

 

 

わたしがどれくらいハマっていたかというと、

おっさんずラブ』を中心にスケジュールを組むくらい。

飲み会があっても「リアルタイムで見たいから……」と帰る感じです。

こういうのは『おそ松さん』以来。

 

とはいえ私は自信をもって腐女子といえるほどの人間ではありません。

もちろん嫌いではないが、

BLといえばよしながふみとか中村明日美子くらいしか知らない。

どちらかというと志村貴子の描く百合に興味がある。

 

そんな私がなんでここまでハマったのか?

 

俳優陣が豪華だから。(吉田鋼太郎さんて!)

内田理央が好きだから。(写真集二冊もってます)

製作陣のやる気がガチだから。(ドラマはもちろん、インスタの活用っぷりがすごかった)

などなどたくさんあるんですが、

 

なにより

「人を好きになるのに、性別も年齢も関係ない」ということを

本気で描ききったドラマだったから、ではないでしょうか。

 

ドラマ放映中、

異性愛とか同性愛とか関係なくこれはないわ〜/これはやばいわ、きゅんとくるわ〜」

みたいなことを頻繁につぶやいていることにふと気づきました。

 

とくにLGBTの風潮にのっかってるとか、

マイノリティならではの

あれこれを訴えかけてくるような演出はありません。

異性でも同性でもどっちでもよくない? 

みたいなことを、役者の演技と物語構成で自然と思わせてくるといいましょうか。

 

とくに林遣都演じる牧くん(ゲイ)は、

自己肯定感の低さから、

片思いしていた田中圭演じる春田(ノンケ)と付き合えることになっても

なかなか自信を持てない。

「俺なんか欠陥ばっかり」とかさらっと言っちゃう。

イケメンエリートなのに。

 

なぜ彼がこんなに自己肯定感が低いのか、

その背景はほぼ描かれないのですが、

そんな彼が健気に春田を想い、支える姿に

涙を流さずにはいられませんでした。

 

気づいたら異性愛とか同性愛とかの壁を越えて

「はやく、はやく牧くんを幸せにしてあげて!!」

と、おそらく私含め大半の視聴者が思っていたように感じます。

 

その他のキャラクターもとにかくすばらしく、

吉田鋼太郎さん始め役者の体当たりの演技に「はわー!!」となること数知れず。

「おまえはいったいなんなんだよ、はるたん!!」

とクッションを殴る日があれば

「部長、それはセクハラとパワハラの合わせ技……完全にアウトっす」

と妙にドライにつっこんでしまったり。

興奮しすぎて土曜の夜に眠れなくなったものです。

※はるたん…主人公春田の愛称

 

 

キャラクターのだれもが、同性愛を変な方向でさわぎたてることがない。

思い返せば「裏切られた」とかいう発言はあっても

「きもい」とかそういう容赦ないセリフはほぼほぼなかったような気がします。

「みんな自分の気持ちに一生懸命で、嫌な人がいない」

というのもこのドラマの特徴でした。

 

一種のファンタジーといえばそれまでですが、

ファンタジーがここまで人の心を揺さぶってくる。

 

そんな『おっさんずラブ』、

紬的、人生史上最高むねきゅんなドラマNo.1に輝いています。

 

続編をのぞみます!