ねこに好かれたい
ねこに好かれたい。
夜中の散歩コースにねこが出る。飼われているねこなのか野良のねこなのかはわからない。首輪をしていないから野良なのかもしれない。
ねこは複数いる。たぶん三匹いる。三匹に共通していることは全くわたしになついてくれないことだ。
もうたぶん10回くらい会っているが、すぐにさっと逃げられてしまう。
わたしはそんなにねこの扱いに慣れているわけではないので、いっぱい触らせてほしいとまでは思わない。そんな贅沢は言わないので、ちょっと遠くから見られればいいのだ。それすらねこは許してくれない。身持ちの固いやつらだ!
猫に触ることのできる場所を一箇所知っている。猫カフェだ。猫がたくさんいて、入場料だけでは見向きもしてくれないけれど、有料のおやつササミを買うと猫がガンガン寄ってくるという重課金システムになっているおそろしい店だ。
しかしそれは猫だ。ねこではない。飼い慣らされた猫などねこではないのだ!!
いや別に猫でもいいんだけど、ねこも猫もかわいいから猫でもいいんだけど、食べ物を介在しないと成り立たない関係って不潔ではないですか?
と言ってから、猫対人の関係だけでなく、人間同士の恋愛的なものにも食べ物って絡んでくるよなと思った。デートってカフェとか遊園地とか映画とかだから(想像力が貧困で三つしか思いつかなくてすいません)どれも食べ物が売っている場所だ。
じゃあ別に不潔じゃない。訂正します。
でもその辺にいるねこに餌をあげるわけにはいかない。飼い主がいるかもしれないし、野良であっても誰かが餌の管理をしている可能性がある。
じゃあどうやったらねこはわたしを好いてくれるのだ!
というわけで、ねこに詳しい吉村さん(仮名)に聞いてみた。
ねこに詳しい吉村さん(仮名)によると、まず距離の取り方らしい。ほどほどの距離感で舌を鳴らしたりして興味を引くことだそうだ。
ほどほどの距離感まで持っていくには、うまいこと速くもなく遅くもない速度で近づくことらしい。
つまりちょうどいい感じでやるのが一番いいということだ。
それがわからないから! こちとら苦労しているのだ! 吉村(仮名)よ!
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ねこの話の途中ですが、合間に、いま気がついたことを挟みます。
好きな人のタイプって聞かれると困りませんか?
人間の特徴を一言で言いあらわせるわけがないし、好きになった人が好きな人なのだから、そのとき好きな人の特徴を言うしかない気がします。
いや、もしかして、それって当たり前なのかもしれないですね。
みんなそのとき好きな人の特徴を言うというのが当たり前で、身内の中では、ああ、あの人ね、なるほど、となるという楽しいやつだという可能性はないですか。
もしかしてそういうやつなんじゃないか?
わたしは昔よく恥ずかしくて「微生物」とか答えていたのですが、その文脈だとものすごいめんどくさいやつだなと思いました。
それだけです!!!
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吉村さんがあんまり役に立たなかったので、インターネットで調べたら二秒で結論が出ました。
https://nekochan.jp/cat/article/603
こうするといいそうです。
(きのこ)