やだんこ!

共通点があったりなかったりする者同士で更新するWeb同人誌です

読んだ本から2018年を振り返る~壇蜜からフィリップ・K・ディックまで~

こんにちは、紬です。
 
kindleのおかげでいつ・なにを読んだかが
とてもわかりやすくなりました。
 
どうやら今年は漫画を含めて100冊前後読んだ模様です。 
 
わたしも今年を振り返りたくなったので、
月ごとに印象的だった本をもとに、
あっさりさっくり振り返ってみようと思います。
 
それではどうぞー。
 
【1月】しいたけ占い 12星座の蜜と毒( しいたけ )
これでもかってくらい1月にふさわしい本ですね。
しいたけさんは優しい語り口で、
不安をあおってこないので、大好きな占い師さんです。
ただ、残念ながら占いは何を言われたかすぐ忘れるタイプです。
 
 

 
やだんこ読書会で読んだやつですね。
恩田陸はもともと大好きですが、
ちょっと作風がちがってこれはこれで楽しめました。
読書会というものを初めてきちんとやって、
本について人と意見交換をすることの楽しさを知った作品でもあります。
 
くわしくは読書会エントリをどうぞ。
 
 

 
【3月】断片的なものの社会学 (岸政彦)
やだんこメンバーに進められて読んだやつです。
誰も目を向けなさそうなものごとを
すっ……と拾い上げて言語化しており、とてもよかったです。
これを読んでから岸さんのファン。
 
 

 
【4月】止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記(松本麗華)
なんでかは自分でもわからないんですが、
4月はオウム関連の本を読み漁っていました。
加害者よりの視点と被害者視点、
両方読むことでなにかを考えようとしていた気がする。
(他には『アンダーグラウンド』や『A3』とか読んでいた)
 
 
 
 【5月】八咫烏外伝 烏百花 蛍の章 八咫烏シリーズ (阿部 智里)
いきなり外伝ですいません。
もともと描写の優れた和風ファンタジーが大好きなんですが、
この八咫烏シリーズは飛びぬけて面白く、
荻原規子さんの再来や……!」と感動しながら読みました。
どうやら漫画化もされるらしい。すごいな。
 
 
 
 【6月】山怪 山人が語る不思議な話 (田中 康弘)
山好きのあいだ(?)でじわじわ話題になっててずっと読みたかったやつです。
派手な物語があるわけではなく、
「え、けっきょくなんだったの?!」という
本当の不気味さと不可思議さが漂っていて読みごたえがありました。
 
 
 
【7月】阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし(阿佐ヶ谷姉妹
こないだのTHE Wという、
女芸人のM1みたいな番組?で優勝していた阿佐ヶ谷姉妹
飄々とした雰囲気と、とげのないネタが大好きな芸人さんです。
 
このエッセイもそのキャラの味わい深さがそのままでており、
大変癒されました。
 
 
 
【8月】エロスのお作法 (壇蜜
この方はなぜあそこまで露出しておきながら品があるのでしょうか……。
エッセイも同じくで、淡々としながらなんかエロイ。
「この思考はめちゃめちゃ男の人にモテるだろうな……」
という感想が第一にきました。
見習いたい。
 
 
 
急に読みたくなって買ったやつです。
もはや感想不要だと思いますので、
横文字のキャラクターが登場すると読めなくなる病の私が
ラストまで読めるのはすごいなと思った、
という究極の凡コメだけ残しておきます。
 
 
 
【10月】春、バーニーズで  ( 吉田 修一  )
吉田修一の中期の作品が読み返したくなり、いくつか買ったうちの一つ。
私はこの方の文体と日常描写を心底愛しておりますが、
そのなかでもこの作品はとっても好きです。
日常の中のひっそりした狂気、いい。
 
 
 
【11月】タクマとハナコ(1) ある日、夫がヅカヲタに!?(はるな檸檬
友人に初めての宝塚観劇に連れて行ってもらい、
感動して宝塚関連の本を読み漁っていたころ。
ヅカヲタのディープな世界をはるな檸檬さんの
きれいな絵で読めるのでうっとりします。
 
同時に読んでいた吉田修一の『国宝』が歌舞伎役者の話だったので、
しばらく頭の中が大劇場でした。
 
 
 
【12月】カササギ殺人事件 上(アンソニーホロヴィッツ
知らない作家のミステリーが読みたくなって買った一冊。
主人公の探偵が『相棒』の右京さんっぽくて、
脳内変換しながら「うふふ」と読んでいます。
 
 
 
意外と振り返ってみたら自分がいちばん楽しかった。
 
来年はどんな本をどれだけ読めるか、
たのしみです。