やだんこ!

共通点があったりなかったりする者同士で更新するWeb同人誌です

1足す1が2にならない

バンドっていうと、ギター、ベース、ドラム、ボーカルと大体4人集める必要があります。あるいは楽器とボーカルを兼任して3人。だから3ピースバンドに関して「バンドの最小構成人数」みたいな言葉を使ったりします。

でも世の中には、2ピースバンドつまり2人組のバンドが意外なほどいます。特に海外に。あと1人ぐらいどうにかならなかったの? 友達居ないの? という疑問が浮かびます。1人多い3ピースバンドさえ、ライブではギターソロ中には伴奏が薄くなってしまうのです。いわんや2ピースバンドをや。かっすかすのぺらんぺらんになるのでは? しかし、そこに不思議な魅力があるのです。


最も有名な2ピースバンドのひとつに、ホワイトストライプスを挙げることに異論がある人はいないでしょう。2011年の解散までに、3度のグラミー賞に輝きました。

 


The White Stripes - Seven Nation Army


一番有名なこの曲、特にサッカーのことを歌ったものではないのですが、2003年の発表からしばらくたった2006年のワールドカップで優勝したイタリア代表選手が歌ったり(なぜだ)、今ではサッカーアンセムとしても親しまれています。


ファズという音を歪ませる装置を効果的に使ったブルースをルーツとした轟音ギターと、ともすれば単調ともいえるシンプルなドラムが見事に調和したガレージロックです。


ぼくはこのホワイトストライプスが大好きなので、それだけで何文字でもかけますが、今日は2ピースバンドの紹介なので、次。


ブラックキーズ。ホワイトの次はブラックです。面白いのは、こちらもブルースに根ざしたガレージロックで、ホワイトストライプスと同じビッグマフというファズを使っています。ちなみにビッグマフは製造年によって細かく仕様が違うのですが、ブラックキーズが使ってるのはロシア製の年代もの、ホワイトストライプスはニューヨーク製の現行品を使っていました。これだけの共通点がありますが、特に仲が良い訳でもなく、むしろ揉めたこともありました。ウケますね!(そうか?)

 


The Black Keys - Set You Free (Live TV)


ブラックキーズの方がよりブルースに近い感じがします。いぶし銀といいますか、渋いです。ブルースは弾き語りの音楽でもありますので、シンプルな編成でもなにも問題ないですね。ないです!あ、でも最近はサポートメンバー入れてライブやってるそうです。え?


打って変わってキーボードとドラムの2ピースバンド、メイツオブステイト。


男女ツインボーカルのハーモニーが印象的です。2ピースバンド特有の音数の少なさが、逆に不思議な広がりを楽曲にもたらしています。

 


Mates of State - "Staring Contest" (Official Music Video)


2ピースバンド編成だったときのチャットモンチーが彼らの楽曲をカバーしたこともあります。


この2人、私生活では夫婦ということもあり、息がぴったり。いや2人しかいないバンドで、息が合わないって致命的ですが。ちなみに、ホワイトストライプスも元夫婦です。離婚届がネットに出回ったこともあります。でも、ずっと姉弟という設定でやってました。


結局、ホワイトストライプスのことばかり語ってしまいました。ごめん。でも好きだから。それでは、また。