なあ、成城石井にためらいなく入れるようになったら、幸せになれるって・・・・・・いったじゃんかよぉ!?
成城石井はまだあと三段階の変身を残している。
君は仕事帰りのビジネス街にある小さな成城石井のテナントで、284円のクラフトビールを購入した。それで君は成城石井を支配したと思うかもしれない。
しかしそれは遠くて長い成城石井坂の第一段目を踏み出したにすぎない。
成城石井の力はそんなものではない。本丸は小田急線成城学園前駅にある成城石井本店(成城店)ならびにその守衛である駅ビルにあるVillage 成城石井店だ。この成城石井店ではランチでセールでお弁当を売っている。
2500円のステーキ弁当だ。
成城石井でご飯を食べようと思ったら1000円以下の料理はほとんどなく、成城石井の前には我らが剣はまったくの無力。
高級! おしゃれ! 直輸入ワイン! なのに、なのに、その成城石井を毎日のように使いこなし、それでも上がらないエンゲル係数を前に戦闘力の違いを思い知る・・・・・・そんな成城石井マダムたちが世には実在する。
本当にいるのだ。成城石井で買い物をすることに抵抗を覚えない、そういう人種が。
我が妹すら「おにいちゃん、あったかい、成城石井の粕漬け鮭が食べたいよぅ」と言って手の中で亡くなっていたというのに・・・・・・。その魂が消える温度ですら成城石井の前ではあまりにも無力だったというのに・・・・・・。妹とかいなかった気がするし成城石井の前に無力ってなんだ、パワーワードすぎるだろと思った諸君らはただしい。
しかし、多少パワーがあろうとも成城石井はしょせんスーパーマーケット。ちょっと元気をだしてお給料日に愛する妻に贈り物をするのだ、という気概があれば、攻略可能な対象だろう。
と、思っていた。この記事を書いて、「どれどれー、せっかくだし成城石井で一番高いものってなにかなー」と思って、公式HPのオンラインショップをのぞいてしまった。
ワインを12本まとめ売りしていた。
圧倒的なパワーだ。
・・・・・・おれたちは、まだ成城石井に勝てない!