やだんこ!

共通点があったりなかったりする者同士で更新するWeb同人誌です

読書会「屍人荘の殺人」

やだんこ!読書会その2でした。

 


今回は「屍人荘の殺人」という作品です。これがすごい。史上2人しか成し遂げていなかった、主要ミステリランキング3冠を達成。しかも作者の今村昌弘さんはこれがデビュー作。デビュー作で3冠達成は初です。新人が記録打ち立てるってワクワクします。

 


さて、きのこも先日の記事で言っていた通り、本作はネタバレがとってもデリケートな作品。なので、ここから先は読んだ人、あるいはネタバレ大丈夫だよ派の人だけ読んでください。(といっても犯人は書きません)。

 

 

 

ここからネタバレ。

 

 

 

まさかのゾンビものにびっくりしました。クローズドサークルっていう、外界から遮断された空間のなかで起きる殺人事件なのですが、今や携帯電話もあるし、電話線が切られてる~~ってなってもiPhoneあるし! ってなっちゃう。だったら、でっかい災害、例えばバイオハザード起こしたるわ! っていうのが本作。ミステリなのに殺人事件が起きる前にびっくりさせられる訳です。

 


で、こいつが探偵役か~って誰もが思った明智というキャラが早々に退場。そこで2度目のびっくり。

 


やだんこ!メンバーも皆、同じような感想を持ったみたいです。

 


ぼくは本作、普段読書をしない人ほど楽しめるんじゃないかと思いました。それでいて、本格ミステリの要素もきちんとしてる(本格ミステリのことはよくわからないけど、そういってる人がいました)。いい意味でラノベぽい読みやすさもあるし、かなりオススメです!

 

 

 

ネタバレここまで。

 

 

 

しかし! 今回の読書会は実りがなかった! なんだろ、みんなのコンディション? 読み終えてからしばらく時間が経ってしまったから? たしかに前回はチェックをつけて逐一感想を書いてました。でも、こういうタイプの作品でいちいち感想書いてたら没入感が損なわれるんですよね。だから仕方ない。

 


でも楽しかったです。読書会は実りが無くとも楽しい。

 


つーわけで、やだんこ!読書会その2でした。

 


(だっくる)

読書会『屍人荘の殺人』

やだんこ! メンバー4人で読書会をやりました。

課題図書は、今村昌弘『屍人荘の殺人』でした。


しかし書くことがありません。

なぜならどうやってもネタバレが避けられない作品だからです。


ミステリというものは基本ネタバレ厳禁、おさわり無し(おさわりはもともとないか)だと思うのですが、『屍人荘の殺人』はけっこう核心的な部分に革新的な仕掛けが使われているため、ネタバレを避けられません。

こう書くこともきっとネタバレの一種なので、書きたくないくらいです。


読書会自体は、やだんこ! メンバーの中にはめちゃめちゃミステリを読むぞっていう人はおらず、もしかしたら森博嗣で冊数を稼いでいるわたしが一番読んでるかもしれないのですが、わたしも大してわからないので、話がふわふわしてしまったという印象です。


また、読書会のとき、本格ミステリというものについて偉そうに語ったんですが、けっこう間違っていたので、ウィキペディア見てください。>やだんこ! メンバーのみんな


ちなみに、無限大さんはビール飲んでました。


(きのこ)

 

 

歌会とマンダリンの楼上

今日は歌会に行きました。

歌会というのは短歌を持ち寄って色々言い合う会で、とてもおもしろいです(雑な説明)。

 

短歌には結社という団体があって、わたしはどこの結社にも所属していないのだけれど、今日はある結社の人が多く参加する歌会に混ぜてもらってきました。

結社というと怪しいですよね。秘密結社感ね。秘密結社という言葉においてしか日常生活で結社って使わないもんね。

 

今日の歌会は参加者に年上の方が多く、くるりを詠み込んだ歌を出したら、くるりってなに? みたいな感じになり、名前は知ってるけどなんの人? バンド? ひとり? と言われ、岸田繁に抱かれたい女ばかりいる世界線にいたわたしはけっこうびっくりしました。


でもわたしもザ・ベストテンという番組の詳細を知らなかったのでそういうものだなとおもいました。


俳句と短歌をやっていると、長いから短歌の方が複雑なこと言えていいでしょ~と時々言われます。

結論としてはそうでもないなという感じです。

むしろ短歌の方が中身つめつめにすると読みにくいです。うってなっちゃう。言わない方がきれいだったりする。情報量は文字数に比例しないなという実感です。


あと、今日は、歌会の最中に地震がきて、揺れたのはわたしたちのいたルノアールの入ってるビルだけだったのかもしれないけど(歌会はよくルノアールで行われます)、誰がどれの歌を詠んだかわからない状態でみんな死んだらちょっとうつくしいなとおもいました。


歌会は基本誰がどれを詠んだか内緒にして意見を言い合います。ときどき誰が詠んだか当てようとする人がいたりして、そういうのも楽しさのひとつではあります。


今日の歌会で出した歌です。


中国の香りのお茶を飲みながらやってきて帰っていくくるり


琥珀色の街、上海蟹の朝」では、マンダリンの楼上、というフレーズがめちゃめちゃ良いとおもいます。

マンダリンの楼上、のぼりたい。

 

明日はやだんこ!メンバーで読書会です。


(きのこ)

 

1足す1が2にならない

バンドっていうと、ギター、ベース、ドラム、ボーカルと大体4人集める必要があります。あるいは楽器とボーカルを兼任して3人。だから3ピースバンドに関して「バンドの最小構成人数」みたいな言葉を使ったりします。

でも世の中には、2ピースバンドつまり2人組のバンドが意外なほどいます。特に海外に。あと1人ぐらいどうにかならなかったの? 友達居ないの? という疑問が浮かびます。1人多い3ピースバンドさえ、ライブではギターソロ中には伴奏が薄くなってしまうのです。いわんや2ピースバンドをや。かっすかすのぺらんぺらんになるのでは? しかし、そこに不思議な魅力があるのです。


最も有名な2ピースバンドのひとつに、ホワイトストライプスを挙げることに異論がある人はいないでしょう。2011年の解散までに、3度のグラミー賞に輝きました。

 


The White Stripes - Seven Nation Army


一番有名なこの曲、特にサッカーのことを歌ったものではないのですが、2003年の発表からしばらくたった2006年のワールドカップで優勝したイタリア代表選手が歌ったり(なぜだ)、今ではサッカーアンセムとしても親しまれています。


ファズという音を歪ませる装置を効果的に使ったブルースをルーツとした轟音ギターと、ともすれば単調ともいえるシンプルなドラムが見事に調和したガレージロックです。


ぼくはこのホワイトストライプスが大好きなので、それだけで何文字でもかけますが、今日は2ピースバンドの紹介なので、次。


ブラックキーズ。ホワイトの次はブラックです。面白いのは、こちらもブルースに根ざしたガレージロックで、ホワイトストライプスと同じビッグマフというファズを使っています。ちなみにビッグマフは製造年によって細かく仕様が違うのですが、ブラックキーズが使ってるのはロシア製の年代もの、ホワイトストライプスはニューヨーク製の現行品を使っていました。これだけの共通点がありますが、特に仲が良い訳でもなく、むしろ揉めたこともありました。ウケますね!(そうか?)

 


The Black Keys - Set You Free (Live TV)


ブラックキーズの方がよりブルースに近い感じがします。いぶし銀といいますか、渋いです。ブルースは弾き語りの音楽でもありますので、シンプルな編成でもなにも問題ないですね。ないです!あ、でも最近はサポートメンバー入れてライブやってるそうです。え?


打って変わってキーボードとドラムの2ピースバンド、メイツオブステイト。


男女ツインボーカルのハーモニーが印象的です。2ピースバンド特有の音数の少なさが、逆に不思議な広がりを楽曲にもたらしています。

 


Mates of State - "Staring Contest" (Official Music Video)


2ピースバンド編成だったときのチャットモンチーが彼らの楽曲をカバーしたこともあります。


この2人、私生活では夫婦ということもあり、息がぴったり。いや2人しかいないバンドで、息が合わないって致命的ですが。ちなみに、ホワイトストライプスも元夫婦です。離婚届がネットに出回ったこともあります。でも、ずっと姉弟という設定でやってました。


結局、ホワイトストライプスのことばかり語ってしまいました。ごめん。でも好きだから。それでは、また。

Kindle Unlimited おすすめ本たち

みなさん、Kindle Unlimitedにはいっていますか?

わたしははいってます。

 

最初はなんじゃこれと思いました。

検索すると個人が作った同人誌みたいなのがいっぱい出てきて(個人が電子書籍を出すなという意味ではなく)、数が多すぎてどれが面白いかさっぱりわからず困惑しました。

 

なので、いくつかわたしが面白いなとかKindle Unlimited入ってて得したなと思ったやつを紹介します。

 

<小説>

光文社古典新訳文庫シリーズ

例:老人と海 ヘミングウェイ

 老人と海 (光文社古典新訳文庫)

老人と海 (光文社古典新訳文庫)

光文社古典新訳文庫シリーズは、すべてではありませんが、結構な数がKindle Unlimitedに入っています。

実はわたくし老人と海を読んだことがなくて、なぜなら老人と海の話だってわかってればいいかと思っていたのですが、読んだらとても面白かったです。

一言で言うと老人と海の話です。

 

<短歌>

書肆侃侃房 新鋭短歌シリーズ

トントングラム 伊舎堂仁

トントングラム 新鋭短歌シリーズ

トントングラム 新鋭短歌シリーズ

 書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)という出版社の出している、わりあい最近出てきたぞという歌人の歌集のシリーズです。かなりの数がKindle Unlimitedで読めます。

トントングラムはユーモラスで、でもたまにはっとさせられるいい歌集なのであげました。

トントングラム、ということばが入った歌も収録されています。これかーい、ってなると思います。これかーい、のために読むべき! です。

 

<漫画>

左ききのエレン かっぴー

左ききのエレン(1): 横浜のバスキア

左ききのエレン(1): 横浜のバスキア

ものを作ろうと一瞬でも思ったことがある人には響きまくる話だと思います。キャラクターの描きわけがあまりうまくないところまで含めて面白いと思います。ストーリーの良さの前ではそんなのどうでもいいし、効果としてわざとやっているのかとすら思えてきます。

 

ほんとうは、だって愛してる むんこ著を取り上げたかったのですが、Kindle Unlimitedから外れてしまったようで、読み放題ではなくなってしまいました(他のジャンルでもそうですが、特に漫画でKindle Unlimitedだったものがいつの間にか外れていることが多くあります)

三冊なので買って読んでもそんなに高くないのでよかったらどうぞ。売れない作家と明るい妻の話で、四コマコメディなのですが時々涙腺にきます。

だって愛してる 1巻 (まんがタイムコミックス)

だって愛してる 1巻 (まんがタイムコミックス)

 

<その他>

シックスサマナ

 

シックスサマナ 第30号 働くことは罪である

シックスサマナ 第30号 働くことは罪である

 90年代アングラカルチャーの雰囲気が好きな人なら絶対はまると思います。危ない一号を熟読していたわたしはとてもこの雰囲気好きです。

わたしは無職なので、働くことは罪という号のリンクを貼りました。

著者の一人であるクーロン黒沢不謹慎ゲーム「香港97」に関わったとか関わってないとか。

 

 

以上、2018年4月19日現在の情報でした。シーユーアゲイン!

 

(きのこ)

 

うれしかったこと

紬さんがグーグルアナリティクスという、アクセス数のカウントだけでなく、いろいろなことが分かるなんだかよくわからない技術を使って「昨日のアラバマシェイクスの記事、どうやらみんなyoutubeを聞いてくれたっぽいよ」と教えてくれました。しかも滞在時間的に2曲とも聞いてくれてたよう。

 

ぼかぁうれしい。何もしてないんだけど、自分が褒められたような気分です。

 

しかし「だっくるさんのカテゴリ一覧を見てる人もいたよ」と言われて、はっとしました。きっとその人は、ぼくが他にもオススメの音楽を貼っているのではと思ってくれたのでしょう。でもぼくの今までの記事は、Amazonの回し者だったり、ちょっとしつこい女の子のラインを模したものだったり、全然音楽とは関係なかったのです。


まあ、音楽担当というわけでもないので、内容が多岐に渡っていることはいいのですけど、それなりにまともにバンドの紹介記事を書いてしまったので、しくったなって思いました。でもちゃんと音楽の話をしてたと思ったら、トチ狂ったような記事書いてる人ってウケますね。異常者です。


権藤、権藤、雨、権藤ぐらいの感覚で、オススメの何かについてのアレコレと異常な文を書いてきたいと思います。どっちが権藤でどっちが雨なのかは後々分かります。バイ……。

特に脈絡もなく、好きなものについて

複数人で更新していることもあって、最近すっかり書くのを忘れていました。まあ、特に書くことはないのだけど、最近見つけたバンドを皆さんにご紹介したいです。

 

それがこのバンド。


Alabama Shakes - Future People (Official Video - Live from Capitol Studio A)

見えますか。YouTubeを貼るの初めてなので。

 

バンド名はAlabama Shakes(アラバマ・シェイクス)。このギターボーカルの人、ぼくは最初性別がわからなかったけど、女性です。

 

ipad proのCMでも使われていたので聴いたことがある人もいるかも。そもそも、グラミー賞もとってるし「いや今更?」なんて笑われるかもしれません。しかしね、良い物をいいって言って誰が損するんですか。

 

さて、何と言っても特徴的なのは、ボーカルのブリタニーの声ですね。あとはとっても横にゆっくり揺れるような、ソウルっていうんですか? R&Bっていうんですか? ジャンルはよくわからないけど、心地よい感じの演奏。

 

このブリタニーさんはギブソンという会社の出しているSGと呼ばれるギターが好きなようで、色んな色のものを持っています。SG、形がカッコいいですね。鬼みたいな、クワガタみたいな、カニみたいな、攻!って感じ。

 

そう言えばギブソンってレスポール(古いアニメで言うとけいおん!のボーカルの女の子が持っているギターです)を出してる、ギター界の老舗メーカーなんですけど、なんか経営がヤバイらしいです。潰れるかもしれないんだって。

 

まあ、そんなの楽器やってない人にとってはどうでもいいことですね。じゃあもう一曲貼って、筆を置きたいと思います。

 


Alabama Shakes - Hold On (Official Video)

 

じゃあまた。

 

 

Boys & Girls

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