やだんこ!

共通点があったりなかったりする者同士で更新するWeb同人誌です

できないことをまとめてみる(紬)

こんにちは、紬です。

 

 

 

こないだこういうツイートがバズっているのを見て、涙がでるほど嬉しく、首がちぎれるほどうなずきそうになった。多くの人にとって「できて当たり前」ができないことをずっっとコンプレックスに思ってきたんだけど、同じ種族がこんなにいるんだ!! と思った。

いままでまともにこのことを考えてみたことがなかったので、備忘録的にここに書き溜めていこうと思う。書いたらできるようになるかもしれないし(希望的観測)。

 

・人の目を見て話せない

これはまあ共感してくれる人は多いかもしれない。でもちょっと世界線がずれるととたんに「できて当たり前」になる。こわい。

・電話に出れない

知らない番号には絶対に出ない。出たときは調子乗ってるときだし、なんなら知ってる番号にも出たくない。これでいろんな失敗を繰り返してきたが、それでも、出れない。出ないんじゃなくて、出れない。

・インターホンに出れない

実家ぐらしのときも一人暮らしのときもずっとそうで、音が鳴るだけで怖い。なんなら注文した荷物が届いたんだろうなって思ったときも出たくない。電話と同じくいろんな失敗を繰り返してきたが、それでも略(怒られるやつ)

・自宅でほかの生き物と生活できない

家族でもペットでも幼なじみでも恋人でも同様。植物は大丈夫。よく実家に20年以上いたなって思う。他人が家事やらなんやらを分担してくれるメリットとか、朝五時頃に目を覚ましたときのさみしさとか、すべてを「一人でいたい」がはるかに上回る。まじでこの先の人生が不安。

 

そろそろ人格を疑われはじめそうなのでいったん終わります。思いついたらまた追記します。

 

(紬)

 

携帯がとまった

携帯がとまったので日記を書こうと思います、紬です。

 

諸事情あって携帯を使えなくなったので、これが「デジタルデトックスか……」と思いながら半日過ごしました。

携帯のない日常の中の非日常を活用しよう! と思い立ち、やったことをあげていきます。

 

・洗濯機を二回まわす

・模様替えの準備(つまり部屋の掃除)

NHKの将棋番組と囲碁番組をすごいまじめに見る

・おうちヨガ

・旅かえるをネットが必要のない範囲で楽しむ

 

などなどなど、でした。

収穫としては「携帯がないと落ち着かない」「デジタルデトックスってそういえばあんまり聞かないな」ということです。

 

日曜の夜、春のせいもあって情緒が落ち着かないですね。

 

(紬)

 

 

 

小説を書く無職における忙しさとは

三月末の純文学系小説書きは忙しい。

なぜなら、文藝、新潮、すばるという純文学雑誌三誌の新人賞が重なっているからだ。

 

ひとつ小説を書き上げたとして、どれに出すかが問題である。

この雑誌の賞はこういう傾向だからこっちに出そうとか、字数制限的にこれにしか出せないとか、そういうことをいろいろ計算して悩む投稿者の姿が、街のあちこちで見られ、春の風物詩となっている。

 

多分に漏れずわたしも悩んでいる。

 

去年夏に五大文芸誌の新人賞ぜんぶ応募するぞプロジェクトを(勝手にひとりで)立ち上げたので、この三月末の三誌の賞には、三誌ともに作品を出す予定でいる。

さらっと書いたが鬼のようなスケジュールだった。去年の夏からずっと何かしらを書いていた気がする。おととい、あーもうこれは無理だ、間に合わない、八百万の神なんとかしてくれ、と雑に祈った。そうしたら昨日書きあがった。なんとかなるものだなと思った。サンキュー八百万。

 

ちなみに文學界はもう、受賞どころかどの予選段階も通過していなかったことがわかっている。天に召されたい。

どの予選段階も通過しなかった小説がこれです。わたしは結構好きな話です。

‪【小説】セミコロンが(あった) http://yokaikinoko.blog.fc2.com/blog-entry-116.html

 

それはさておきどれをどれに出すか悩んでいる。


純文学はあらすじを伝えにくいから、出てくるモチーフでいうと、三本の小説はそれぞれ、うしと、足の裏と、いかだ。

どれをどれに出したらいいですかね? わかるかい。

 

 

わたしは小説を書く無職と名乗っているのだが、最近ちょいちょいバイトをしてしまっているので、無職じゃないんじゃ疑惑がある。

 

あと、よく、結婚していて働いていないという状態は専業主婦(主夫)というのではないかと言われることもある。

 

答えはひとつだ。

 

精神的に無職であれば人はみな無職なのである。

 

だからわたしは永遠の無職だ。

かっこいいと思いませんか? 永遠の無職。中二病感もあって。無職はおそらく中学二年生が目指さない職業ナンバーワンなのに、永遠、をつけるだけで中二病感すごくなるの不思議ですね。永遠というワードがめっちゃめちゃ中二病なんだろうな。永遠の0

 

(きのこ)

 

【蜜蜂と遠雷】違いのわかる女になりたい

こんにちは、紬です。

 

だっくるさんときのこたそが読書会記事をあげてたので、私もあげようと思います。すでに書かれていますが『蜜蜂と遠雷』を読みました。恩田陸さんですね。

恩田陸さんは美少女・少年が集う箱庭物がとっても好きです。一番好きなのは『麦の海に沈む果実』です。現実なのかファンタジーなのかわからない、まどろみみたいな世界の中で美少女たちが右往左往するあの感じに引き込まれます。

 

■そんな感じでまずは本の感想

 

・この長さでこの読みやすさはすごい

・自分はクラシックがよくわからないので、音楽性のなかに物語を描かれると置いてかれる。中学時代にクラシックの感想を書く授業があって、「追いかけられる感じ」「幸せそう」しか思い浮かばなかった記憶があるので、疎外感がすごい。

恩田陸あるあるが現実世界にスライドすると違和感がすごい

※あるある=才色兼備ばっかり、主人公は魅力に無自覚なスーパー美少女、その主人公がふたりの魅力的な男の間でなんかする、感受性豊かすぎるうえに自分に酔ってるキャラクター、などなど。ここまで書いたけど恩田陸さんは好きです。好きなものほどディスるオタクの性質ですすいません。

 

■つぎに読書会の感想

恩田陸あるあるの一部はだっくるさんも感じてくれているようだった、よかった。

・きのこさんが栄伝亜夜をさわやかにディスってて笑った。

・内容を突き詰めるとタイトルは『蜜蜂と馬』では? となった瞬間がいちばん笑った。北海道あたりの牧場兼養蜂家の話ですかね。

・クラシックの違いは耳がいいひとにはわかるらしい、どう育ったらそうなるんだとおもったけどうちの母親はクラシック大好きだったはずだ、どういうことだ、心底うらやましい。

 

そんな感じです。ちなみに私は繊細な味わいを楽しむタイプのごはんもあまりよくわかりません。ラーメンとカレーが一番好きです。ほんとうに日本人なのか?

違いのわかる女になりたいな、と思いました。まる。

ずっと蜂蜜と遠雷だとおもってた

告知してた通り、こないだの週末にやだんこ!読書会が行われました。課題図書(読書会の場合も「課題」なのかと今更思った)は恩田陸の「蜜蜂と遠雷」。ピアノコンクールに出場した若者たちと彼らに関わった人たちの群像劇です。いやごめん、群像劇の使い方わかんないから違うかも。でも、たぶん群像劇。

そんなにいろいろな作品を読んでいるわけではないのだけど、恩田陸といえば、どいつもこいつも美男美女で雰囲気も良くおまけに中身も光るものがあるみたいなイメージで、これも同じ印象を受けました。栄伝亜夜ちゃんは顔について言及されてなかったけども。きのこが「ゴスロリ着てそう」と言ってて笑いました。

で、面白いのかい? と皆さんは思うんじゃないかな。おもしろいです。507ページもあってしかも二段組みなのでめちゃめちゃ読むの大変かなって思ったけど、すらすら読めた。

あとですね、これは自分にとって一番の収穫だったんですけど、恩田陸のキャラが美男美女の天才バリバリ最強ナンバーワンなのって、そのまま受け取ることないんだなって。あれはアニメのキャラがピンクだの水色だのぶっ飛んでる髪の色している、いわばちょっとした表現にすぎないと。シナシナ激弱ワーストワンのおれからするとついつい、なんだよー! 恵まれやがって!! となりがちで、過去にはすぐ読むのをやめた作品もあったのですが、これからはほかのも読んでみようかなと思いました。

読書会、おもしろいですよ。みんなもぜひやって見てください。

(だっくる)

おひるねだいすき(読書会の感想記事です)

おはようございます。いつだって寝起きのきのこです。このあいだの日曜日にやった、恩田陸蜜蜂と遠雷』読書会の感想を書きます。

 

*読書会の感想は4人がそれぞれ好きなように書くことになっています。無限大氏ははたして現れるのか!

 

結論からいうと、読書会とても楽しかったです。
あんまり読書会がどういうものか調べなかったので、私たちがやったことが読書会であったかどうかはさておくとして、わくわくしたし饒舌になりました。
読書会が楽しいというより、本について、あるいはなにかについていっぱい喋るのって楽しいよね、とわかった集まりでした。

 

以下それぞれの名言を抜き出します。

 

「栄伝亜夜の私服はゴスロリがよかった」(きのこ)

「天才がいすぎて能力者バトルみたいになっているが、それはアニメでいう髪の色がすげえ子達が普通に学校に通っているみたいな表現上の補正だと思いながら読んだ」(だっくる)

「わたしはクラシックは全部追っかけてくるようにしか聞こえない。あ、あと、おだやかな感じのもある」(紬)

「(だっくるの食べているものを見て)それクリームチーズなの!? アイスかと思ってた!!」(無限大)

 

ネタバレないはずです。

 

読書会が終わった後は紬ちゃんとご飯を食べました。ごちそうとん汁です。スペアリブが乗っかってました。とん汁界に革命起こしてきやがった。
どっか遊びに行こうかと思ったけれどふたりとも眠たかったので家に帰って寝ました。アラサーしっかりして。

 

(きのこ)